巷では「最近の若者はガッツがない」なんて言われたりすることもあります。
学校でも生徒を叱らないようになってきているらしく、コロナでオンライン授業だった時期もあったせいか、「授業中に当てられるのが苦手」という生徒も増えてきています。
反面、斜に構えたりせずに、自然体で接してくれる生徒も増えているように思います。最近は反抗期がない子が増えているとも聞きます。
さて、本題の英語の発音についてですが。
私が中学生~高校生だった頃、英語の発音が良い生徒は本当に少なかったです。
私は智辯和歌山という、和歌山県では一番の進学校に通っていましたが、発音に気を遣っている生徒は少なく、大半の同級生はカタカナ発音だったように思います。
それに対して、今の子たちは本当に英語の発音がきれいな子が多いです。
この点に関して、小学校から英語を習っていることの効果は絶大なように思えます。
たとえばRの発音ですが、これは私が教える前からきれいに発音できる子が多いです。また、各種の日本語にない母音も、教えるとすぐに発音できる子が多いです。
一方、Lの発音は比較的難しいようで、中学生で入塾して、初めからLの発音ができる子はほとんどいません。
ただ、舌の場所や動かし方を正確に教えればきれいに発音できる子は多いです。
また、私の頃にもよくいましたが、発音を頑張ろうとするあまり、Rの発音ではない場所でRの発音が混ざってしまう子もちらほら見ます。(たとえば、bugの発音がburgっぽく、appleがarpleっぽくなってしまうとか)
このように、「どの発音が比較的難しいか」というのは今も昔もあまり変わらないようです。
いずれにせよ、以前より「完全なカタカナ英語」というのはずいぶんと減っているように思います。
これは、冒頭に言及した「斜に構えない態度」ともつながっているように思われます。
小学校から英語を科目化したことがどの程度寄与しているのかは不明ですが、英語に対する抵抗感が少しでも減っているのであれば、喜ばしい変化であると思われます。
せっかく私の塾を見つけて通ってくれているのだから、将来にも活きる力として、生徒たちの発音はなるべく綺麗になるように(少なくとも実用上問題ないように)指導しております。
その甲斐あって、私の生徒たちはかなり発音がきれいな子が多いと思います。
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