「ネイティブが日常会話でよく使う順 英語〈チャンク〉大全」を読みました。
お勧め度
- 日常会話・ビジネス用:★★★★★
- 映画等を楽しみたい方:★★★★★
- 受験対策:★★☆☆☆
目的にあえば、非常にお勧めの本です!
おすすめポイントは、
- 収録しているチャンクがすべてよく聞くもので、チョイスがいい。
- 全てのチャンクに例文がついていて、その例文が活き活きしている。
- 見出しで700チャンク+300句動詞。類似表現まで含めるとかなりの数の表現が学べる。
- 句動詞が動詞ごとに紹介されていて、似た意味の句動詞を比較しながら学びやすい。(例:die off, die away, die downや、cut back, cut downなど)
- 訳語が考え込まれている。
一言でいえば、本としてのクオリティが高いと思います。著者のブレイク・ターンブルさんはしっかり言語学を学んだ経歴がある方のようで、このクオリティもうなずけます。
大学受験よりは日常会話等でよく見かける表現が多いので、受験対策にはあまりお勧めではありません。
レベル感
幅広いレベルの表現が載っていますが、そもそも「チャンクを覚えよう」という時点で、英語の基礎はできている前提だと思います。
全ての表現を覚える目的で使う場合には、少なくとも英検準一級取得、TOEICで800点台後半以上のレベルは求められると思います。
一方、普段からネイティブスピーカーと接する環境にいる人で、「面白そうなフレーズをつまみ食いして試してみたい」という目的であれば、どんなレベルの方でも楽しめると思います。
お気に入りのフレーズ
見出し語ではなく、類似表現に出てきたものですが、
like herding cats
という表現が可愛くて好きでした。
直訳すれば、「猫の群れをまとめるような」という意味です。
It was like herding cats to get all the children to sit still for the photo.
写真を撮るために子供たちを全員じっと座らせるのは、猫をまとめるようなものだった。
自由気ままに生きる猫たちをまとめて群れさせるなんて、ほとんど不可能ですよね?そこから転じて、「非常に困難なこと」を指して、like herding catsと言うそうです。
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